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【プレゼンのコツ】
より伝わりやすい話し方とは?

プレゼン相手を「聞く」から「聴く」へ

誰かに何かを教えた経験がある人であれば、

「あんなに説明したのにぜんぜん理解してくれない」
「前に言ったよね」
「何度同じことを言わせるの」

などと思ったことは、一度や二度ではないはずです。

その原因のひとつに「聞く」と「聴く」の違いがあります。

NHK放送文化研究所によると「聞く」は音が自然に耳に入ってくることを意味し、「聴く」は自ら進んで耳を傾けることを意味するとのこと(音楽を聴く、講義を聴くなど)。

「聞く」は受動的で、「聴く」は能動的と言い換えることができると思います。

つまり、伝えた内容が「音」として耳に届いたとしても、積極的に聴いてもらえなければ理解が伴わないということになります。

例えば「次の信号を右に曲がって」という単純な内容でも、相手に聴いてもらえばければ、その実現は難しいものになります。

インパクトのある大胆なレイアウト①


積極的に聴いてもらうための2つの方法

当然プレゼンにおいては「聴いてもらうこと」がとても重要となり、そのために必要なことが2つあります。

ひとつは「聴く動機付け」を行うことです。

人が積極的になる時は「自分が損する時」か「自分が得する時」なので、このプレゼンを聴くことによって「どんなデメリットを回避できるのか」または「どんなメリットを獲得できるのか」を明確にする必要があります。


ふたつめは「アクティブラーニング化」を促すことです。

オックスフォード大学が発表した「未来のスキル」と題するレポートの中で、2030年に必要とされるスキルとして「アクティブラーニング」が上位にランクインしています。

直訳すれば「能動的な学習」ということになりますが、プレゼンにおいては疑問を持ちながら聴いてもらうことがとても重要です。

そのために、こちらから疑問を投げかけ、それを解決するというループを何度も繰り返しながら話を進めていく必要があります。

たとえば、

品川駅って品川区にあると思いますよね?

でも実際は港区にあります。

このように人がもっている経験則などの先入観は、多くの場面においてはとても便利である反面、重要な判断が必要となる場面では、一旦立ち止まって「自分の思いつき」が本当に正しいのかどうかを精査する必要があります

など、

疑問を投げかけ→解決→主張という流れになります。

人が疑問をもてば、それを解決しようと必ず答えを求めるようになりますので、それによって相手に「聴く」姿勢を促すことが可能になります。

疑問のまま放置するってのも、ひとつの答えだな

先輩が伸び悩む理由がよく分かりますね