スライド一覧

パワーポイントの各スライドに
結論を明示して内容理解を促す

パワーポイントの資料の結論は最初か?最後か?

結論ってやっぱ最後の方がいいのかな?

でも、結論ファーストってよく聞くけどな

結論を最初にもってくるか、後にもってくるか研修などでもよくいただくご質問です。

で、結論は?

最初も、最後もです。

なるほどね。最初に結論を言って始めて、最後にもう一度結論で締めるってことね

場合によってはそういう方法もありだと思いますが、私が申し上げているのはすべてのスライドに結論を明記するということです。

そうすることで「要するにこのスライドで伝えたいことはこういうことです」ということを明示します。

なぜそんなことをする必要があるかと言えば、その方が資料を見る人にとって助かるからです。

弊社ではパワーポイントのデザインサービスを15年以上行っていますが、その中で一番困るご依頼が何かといえば、何を伝えたいのか分からないスライドをデザインすることです。

お客様の資料をなんとか理解しようと努める弊社でも理解できないということは、弊社のお客様のお客様は、もっと理解できない可能性が高いということになります。

何を言いたいのか分からない資料で説明されるのって大変よね

その原因は様々ですが最もありがちなのは、ひとつのスライドの中に伝えたいことを詰め込みすぎていることです。

イメージとしては ↓ このようなスライドです。

よくありがちな情報盛りだくさんのスライドだな

色々書いてあるけど、何も伝わらない典型的な良くないスライドの例です。

それに対して次のスライドはどうでしょう?


スライド全体がゴチャゴチャしていることは変わりませんが、結論が明示されたことで、このスライドでは結局何が言いたいのか一目で分かるようになりました。

つまり、どんなにつくりの良くないスライドであったとしても、結論さえ明示されていれば必要最低限のことは伝えることができるということです。

100%伝わらないことを前提に資料をつくる

でも、結論だけ伝わっても意味ないんじゃない?

書いてあること全部理解して欲しいわけだし

それは伝える側の勝手な都合でしかありません。

例えば、人に何かを教えた経験がある人であれば「それは前に説明したでしょ」とか「何度も同じこと言わせないで」みたいなことを思ったことは、一度や二度ではないはずです。

これはつまり100伝えたからといって、100伝わるとは限らないことを意味しています。

それにも関わらず、ホームページやアプリなどパワーポイント資料の制作だけに限らないお話ですが、なぜか自分でつくったものは100%伝わることが当たり前と考えている方が非常に多いです。

コミュニケーションにおいては「何を伝えたか?」よりも「何が伝わったか?」と考えるべきであり、伝わったことをひとつでも多く積み上げていくことがとても重要です。

伝わる確率を少しでも高めるために、各スライドで最も伝えたいことを結論として明示することで、何も伝わらないよりは、結論だけでも伝える。

そして、それを起点にしてより多くの理解を促す。

上記のスライドの例でいえば、ごちゃごちゃして何が書いてあるか分からないと思われるよりも、『資料の分かりやすさは「視線移動のしやすさ」に比例する』って、いったいどういうことだろうと中身に興味をもってもらうキッカケになればそれで十分ということです。

結論が示されれば作成意図がハッキリするしな

ひとつのスライドに、ひとつのメッセージ


ひとつのスライドに掲載する内容は、ひとつに絞るべきというようなお話を耳にしたことはあるでしょうか?

1スライド1メッセージってやつ?

それです。

弊社の見解としても同じでして、上記でお話したようにひとつのスライドに色々書いても、どうせ多くは伝わらないので、ひとつに絞るべきです。

実際、弊社では ↓ このように結論だけを書いたスライドを使ってプレゼンすることもあるくらいです。

これなら、ゴチャゴチャして何が言いたいのか分からないということには絶対ならないね

社内会議や外部の協力会社さん、定期的なお打ち合わせが発生するクライアントなど、ある程度気心が知れた関係性でなければ難しいかもしれませんが、スピード重視で情報共有したい時などは、このようなスライドをつくるのも有効な手段となります。

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見づらくて分かりにくいスライド資料になってしまう原因は何か?

それを改善する方法とは?

そういったことを俯瞰することで、ご自身のスライド資料づくりを見直すきっかけにしていただければと思います。