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プレゼン資料のつくり方⑤
各スライドの結論を決める

30秒のパワポ動画で記事を要約

各スライドで最も伝えたいことを明示する

弊社ではパワーポイントのデザインサービスを10年以上行ってきましたが、その中で一番困るご依頼が何かといえば、何を伝えたいのか分からないスライドをデザインすることです。

お客様の資料をなんとか理解しようと努める弊社でも理解できないということは、弊社のお客様のお客様は、もっと理解できない可能性が高いと思います。

理解できない営業なんて即ボツだね

その原因は様々ですが最もありがちなのは、ひとつのスライドの中に伝えたいことを詰め込みすぎていることです。

イメージとしては ↓ このようなスライドです。

なんで俺の彼女への愚痴が…

いつもセンパイが閾値を超えたボリュームで独りごと言ってるので、みんな知ってますよ

色々書いてあるけど、何も伝わらない典型的なスライドの例です。

それに対して次のスライドはどうでしょう?


スライド全体がゴチャゴチャしていることは変わりませんが、一緒にたこせんべいを食べたいことがよく理解できます。

つまり、どんなにつくりの良くないスライドであったとしても、結論さえ明示されていれば必要最低限のことは伝えることができるということです。

意図したように伝わらないことを前提にプレゼン資料をつくる

でもセンパイは、一緒にたこせんべいが食べたいことだけじゃなく

カシスオレンジでギリ とか
サクサクしたカツ丼が俺のエナジー とか
気に入られるために元陸上部って嘘ついてる とか
言ってるので、

たこせんの件だけ伝わっても意味がないんじゃない?

たこせんの件って……

一部だけ伝わっても意味がないのでは?というお話かと思いますが、それはコミュニケーションにおける考え方の違いがあります。

人に何かを教えた経験がある人であれば「それは前に説明したでしょ」とか「何度も同じこと言わせないで」みたいなことを思ったことは、一度や二度ではないはずです。

つまり100伝えたからといって、100伝わるとは限らないという、極々当たり前の考え方です。

それにも関わらず、ホームページやアプリなどプレゼン資料の制作だけに限らないお話ですが、なぜかつくったクリエイティブは100%伝わることが当たり前というスタンスでお話をなさる方が非常に多いです。

コミュニケーションにおいては「何を伝えたか?」よりも「何が伝わったか?」と考えるべきであり、伝わったことをひとつでも多く積み上げていくことがとても重要です。

伝わる確率を少しでも高めるために最も伝えたい結論を明示することで、何も伝わらないよりは、ひとつだけでも伝える。

そして、ひとつだけでも伝われば、それがトリガーになって、より多くの理解を促すことができるようになります。

上記のスライドの例でいえば、ごちゃごちゃして何が書いてあるか分からないと思われるよりも、「たこせんべいが食べたい」って、この人なに言ってるんだろうと興味をもってもらえればそれで問題ないということです。

プレゼン資料のつくり方④すべてのスライドタイトルを決めるの中でもお話しましたが、プレゼンを「する側」の都合ではなく、プレゼンを「される側」の都合で思考していくべきです。

ひとつのスライドにはひとつのテーマ?

1枚のスライドに掲載する内容は、ひとつに絞るべきというようなお話を耳にしたことはあるでしょうか?

弊社の見解としても同じでして、上記でお話したように1ページの中に色々書いてもどうせ多くは伝わらないので、ひとつに絞るべきだと思います。

また、弊社では ↓ このように結論だけを書いたスライドを使ってプレゼンすることもあります。






社内会議や外部の協力会社さん、定期的なお打ち合わせが発生するクライアントなど、ある程度気心が知れた関係性でなければ難しいかもしれませんが、スピード重視で情報共有したい場合は有効な手段となります。

俺の個人情報がだだ漏れなんだけど

いいじゃないですか。ファンが増えるかもしれませんよ