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プレゼンが上手くいかない原因は
内容よりも話し方に問題がある?

プレゼン内容を見直す会社は多いが、伝え方を見直す会社は少ない

プレゼン資料を作り直したのに結果が良くないんですよね

もう一回つくり直せば?

う〜ん……どうやったらいいのかな

プレゼン資料の内容もデザインも見直したのに、結果が思い通りにならなかったので、なんとかできませんかと、お客様からご相談いただくことがあります。

弊社で確認させていただくと、たしかに問題のある資料も存在しますが、概ね資料自体が主な原因とは考えられない場合が多いのも事実です。

では、何に問題があるかといえばプレゼン内容よりも「伝え方」が大きく影響している可能性があります。

そういった場合、弊社では数時間から数日におよぶプレゼン研修を実施させていただくことがあります。

つまり、プレゼン内容を変えずにプレゼンする人の「伝え方を変える」ことで、望む結果を導けるようにトレーニングを行います。

伝え方の重要性をご理解いただくためによく例にあげるのが「漫才の台本」です。


たとえば、ある芸人さんの台本を一言一句、完璧にコピーして話すことができれば、同じように笑いをとることができるでしょうか?

私は自信ないな

そうですよね。
多くの方はコーハイさんと同じように、難しいと考えるのではないでしょうか?

すなわち、仮に内容が完璧であったとしても、その伝え方次第で結果が大きく変わることを意味しています。

これはプレゼンについても同じことが言えるかと思います。

言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション

「伝え方を変える」ということを別の言葉で置き換えれば「非言語コミュニケーションを見直す」ということになるかと思います。

コミュニケーション学者のレイ・L・バードウィステルによれば、

「二者間の対話では、言葉によって伝えられるメッセージは全体の35%にすぎず、残りの65%はジェスチャーや表情、間の取り方などの言葉以外の手段によって伝達される」

とされています。

メラビアンの法則も有名だな

メラビアンの法則はコミュニケーションにおける影響力を視覚情報55%、聴覚情報が38%、言語情報7%として、言語情報よりも非言語情報の方を、私たちは重視しているという見解です。

ただ、これは笑いながら怒るなど、あくまで矛盾した情報を解釈する場合であって、すべてのコミュニケーションにおいて言語情報は7%しか影響しないという意味ではありません。

私、間違って覚えていたかも

どちらにしても、非言語情報の重要性を指摘していることは確かなわけですが、プレゼンにおける非言語情報とは下記のものがあげられます。

【視覚情報】
身だしなみ
表情
視線
姿勢
ジェスチャー

【聴覚情報】
話すスピード
声の調子
声のボリューム
間の取り方
抑揚

などがあげられます。

多すぎて全部を直すのは無理

たしかにそうですね。

いきなりすべてを見直すことは難しいですので、今回は誰でも簡単にできる2つのポイントに絞って解説します。

アイコンタクトで快楽物質「ドーパミン」が分泌


相手の目を見て話しなさい(聞きなさい)という、よく聞く言葉がありますが、これは科学的にも根拠があるようで、アイコンタクトを行うことで快楽物質である「ドーパミン」が脳内で放出されることにより、相手に好意的な感情を持ちやすくなります。

視線が合わないヤツってなんか信用できないよな

でも、視線を合わせるのってなんか難しいかも

それはおそらく、ただ視線を合わせようとしていることが原因だと思います。

やはり目的がないと意識もしづらく、なかなかできないということになってしまいます。

そこで、視線を合わせることに目的をもたせることでうまくできるようになります。

例えば、

・相手がこちらを見ているかどうかを確認する
・眠そうな人を探す
・相手の目や眉の形を確認する

など。

参加者全員をチェックするという目的をもってプレゼンに挑めば、自然とアイコンタクトを行うことができるようになります。

そして、目が合ったら微笑み、視線を外せばOKです。

真顔で凝視され続けたら逆に恐怖よね

よくいただく質問に「自信が持てないから目を合わせることができない」というものがありますが、逆に自信が無い時だからこそ、アイコンタクトを意識してみることです。

逆説的ですが、アイコンタクトを行うことで結果的に自信があるように見える話し方になっていくと思います。

自分のなりたいイメージを意識して話すスピードをコントロール


皆さんは自分がプレゼンしているシーンを動画などで確認したことがあるでしょうか?

ないです

ないでーす

自分のプレゼンを客観的に把握するために是非、録画や録音をして確認することをお勧めします。

そして、まず始めにチェックすべきポイントは「話すスピード」です。

最も良い方法は速く話す相手には速く、遅く話す人とは遅くなど、相手のペースに合わせることですが、状況に応じて自分のペースを変えるのは、慣れないとなかなか難しい部分があります。

そこでお勧めする方法は「自分をどういうキャラクターにしたいか」を事前に決めて、話すスピードを設定します。

相手に落ち着いた印象を与えたければゆっくりと話し、賢そうな印象を与えたければ速く話すといった具合です。

遅い速いの基準って何?

1分間に話す文字数を基準にすると分かりやすいと思います。

概ね300文字(ゆっくり)〜400文字(速い)以内に収まるかと思います。

どっちの方が良い印象を与えるってわけではなく
それぞれメリデメがある感じね

そうですね。

これはプレゼンに限らないお話ですが、優しい人を優柔不断と解釈することが可能なように、事実は多面的でありますので、相手によって評価が変わることになります。

そういった意味でも、先にお伝えしたように本来であれば相手のペースに合わせるのが理想的ですが、プレゼン時間が限られる場合もありますので常に相手に合わせられるわけではありません。

まずは、350文字くらいを目安に話すスピードをコントロールできるようにして、徐々に調整できるようになるのが理想的かもしれません。