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会社説明会用のプレゼン資料構成
【解説動画有り】

30秒のパワポ動画で記事を要約

まずはじめに説明できる量を認識する

合説用なのか会社説明会用なのか、条件によってつくり方は様々ですが、今回は比較的どの資料にも応用がききやすい合同会社説明会用の資料でお話したいと思います。

その特徴は、ファーストコンタクトの資料であり、説明時間が限られるという点です。

そのため、まずはじめにすべきことはプレゼンできるコンテンツ量を認識することです。


仮に説明会の全体の流れを説明15分、質疑応答10分、その他5分の計30分と想定した場合、プレゼンで説明できるコンテンツ量は4,500文字〜5,250文字くらいとなります。

これは人が聴きとりやすいされる1分間の文字量300文字〜350文字をもとに×15分で算出しています。

せっかくだからもっとたくさん話したいけど……

会社が伝える量と学生に伝わる量はイコールではなく、たくさん伝えたからといって、たくさん伝わるわけではありませんので、情報を絞って確実に伝えることに注力すべきです。

プレゼン後に覚えておいてほしいこととは?

次にすべきことは「最も伝えたいこと」を決めることです。

つまり「これだけは覚えて帰ってください」という内容を決めます。

通常、これは他社との差別化要素であったり、学生にとってベネフィットが感じられる会社の理念や今後の方向性などがこれにあたります。

「そういえばあの会社、あんなこと言ってたな」など、印象に残すための「キーワード」ともいえます。

特に合同企業説明会では、同じ業界の、同じような会社の、同じような説明を1日平均で5社ほど聞くことになりますので、少しでも印象に残すことができるプレゼン戦略が求められます。

全部覚えててもらいたいけどな

それは伝える側の都合であって、聴く側の都合ではありません

コスパ重視の学生に対し、いかに少ない言葉で会社の魅力を伝えるかがプレゼンを企画するコツといえます。

最も伝えたいことを軸に資料全体を構成

次に、先ほど決めた「最も伝えたいこと」を軸に資料全体を構成していきますが、ここでのポイントは多くの情報を詰め込みすぎないことです。

ファーストコンタクトにおけるプレゼンの役割は情報提供ではなく、興味喚起が主な目的となります。

プレゼン後、学生が会社に興味を持てばWEBなどを通じて自ら情報収集を行ってくれるようになりますので、最初から最後まで興味喚起を行うことだけを目的に「最も伝えたいこと」が伝わるようにプレゼン資料の構成を行っていきます。


最も伝えたいことを軸に資料を構成

学生に自分事化を促すギミックを仕込む

プレゼンの始めに行うべきことは、学生に対してこれから説明する内容が「あなたにとっていかに重要な話であるか」を伝え、自分事化を促すことです。

そうしなければ、積極的に聴いてもらうことができず話を聞き流されてしまう可能性が高まってしまいます。

積極的に話を聴いてもらうためには、聴くメリットまたは聴かないデメリットを明確にすることです。

人が積極的になる時は「自分が損する時」か「自分が得する時」なので、このプレゼンを聴くことによって「どんなデメリットを回避できるのか」または「どんなメリットを獲得できるのか」を明示する必要があります。

ベネフィットとエビデンスをワンセットでコンテンツを構成

そして、自分事化で聴く動機付けを行った後は学生にとってのベネフィットとそのエビデンスをワンセットで訴求していきます。

たとえば、

ベネフィット:当社のビジョンに魅力を感じる学生が多い
エビデンス:過去5年間の新卒離職率が○%と少ない

これは入社時の期待と会社の実態がかけ離れていない証拠


など、

会社として伝えたいことと学生が知りたいことをバランスさせながら訴求する必要があり、決して根拠の無い、会社として伝えたいことだけで構成された資料にしないことが重要となります。